概要
ビームラーオ・ラームジー・アンベードカル(1891-1956年)はダリト(不可触民)出身の法学者・政治家として不可触民差別の撤廃に生涯を捧げた。インド憲法の起草委員長として基本的人権と不可触民差別の禁止を憲法に明記。晩年に数十万人の支持者とともに仏教に改宗し、インド仏教復興運動を開始した。
歴史的背景
カースト制度最下層の不可触民は数千年にわたり教育・職業・居住・水源の利用などで差別を受けてきた。アンベードカルはコロンビア大学とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学んだインド初のダリト出身の高等教育修了者の一人。
地形・地理的特徴
マハーラーシュトラ州出身のアンベードカルはムンバイとデリーを拠点に活動。不可触民(ダリト)コミュニティは全インドの都市周縁部と農村に分布していた。
歴史的重要性
インド憲法における平等原則の確立者であり、現代インドの社会正義運動の精神的支柱。アンベードカルは「インド憲法の父」と呼ばれ、ダリトを中心に約2億人の信奉者を持つ。2024年現在もダリトの権利運動は継続している。
参考文献
- Christophe Jaffrelot, Dr. Ambedkar and Untouchability, 2005
- Eleanor Zelliot, Ambedkar's World, 2013