概要
1920-30年代にニューヨークのハーレムを中心に展開したアフリカ系アメリカ人の文化・芸術運動。ラングストン・ヒューズ、ゾラ・ニール・ハーストン、クロード・マッケイらの文学、デューク・エリントン、ルイ・アームストロングらのジャズ音楽、アーロン・ダグラスの視覚芸術が開花した。コットン・クラブやサヴォイ・ボールルームが文化の発信地となった。
歴史的背景
第一次世界大戦期から1930年代にかけて、約600万人のアフリカ系アメリカ人が南部の人種隔離と経済的困窮から北部・西部の都市に移住した(グレート・マイグレーション)。ハーレムは最大の集積地となり、W.E.B.デュボイスとNAACPの拠点でもあった。アフリカ系の知的・芸術的自己表現の爆発が起きた。
地形・地理的特徴
マンハッタン北部のハーレム地区。20世紀初頭の「大移動」(グレート・マイグレーション)で南部から北部に移住したアフリカ系アメリカ人が集住し、独自の文化圏を形成した都市空間。
歴史的重要性
アフリカ系アメリカ人が初めて自らの文化的アイデンティティを大規模に表現・発信した運動。「新しい黒人」(ニュー・ニグロ)の概念を確立し、公民権運動の文化的基盤を形成した。ジャズはアメリカが世界に贈った最も独創的な芸術形式として認められている。
参考文献
- Lewis, When Harlem Was in Vogue
- Watson, The Harlem Renaissance