「北宋」に関する歴史的出来事

10件の出来事

960年
陳橋の変と北宋建国
後周の殿前都点検・趙匡胤が北征中に陳橋で部下に擁立されて即位。黄袍を着せられる形で帝位を受け、後周から禅譲を受けて宋を建国した。その後「杯酒釈兵権」で武臣から兵権を穏便に回収。
中国・開封
961年
杯酒釈兵権
宋太祖・趙匡胤が宴席で功臣の武将たちに引退を勧め、穏便に兵権を回収した故事。「杯酒」で兵権を手放させた巧みな政治手腕。これにより五代の軍人政権の弊害を断ち、文治主義への転換を実現。
中国・開封
1004年
澶淵の盟
契丹(遼)の聖宗が20万の大軍で南侵。宋の真宗が澶州に親征し、遼軍の先鋒指揮官・蕭撻凛が戦死したことで戦況が膠着。両国は兄弟関係を結び、宋が遼に毎年銀10万両・絹20万匹を送る条件で和平。
中国・河南省濮陽
1024年
交子の発行(世界初の紙幣)
北宋政府が四川で民間発行の交子(手形)を公的紙幣として制度化。世界初の政府発行紙幣。当初は兌換紙幣として銅銭との交換を保証していたが、次第に過剰発行によりインフレーションを引き起こした。
中国・四川(成都)
1040年頃
活版印刷の発明(畢昇)
北宋の畢昇が膠泥(粘土)を用いた活字を発明。沈括の『夢渓筆談』に詳細な記録が残る。個々の文字を粘土で作り、鉄板の上に配列して印刷する方式で、木版印刷に比べ再利用が可能だった。
中国・開封
1069年〜1085年
王安石の新法
神宗に登用された王安石が大規模な財政・軍事改革を実施。青苗法(低利融資)、募役法(免役銭)、保甲法(民兵制度)、市易法(物価安定)など。司馬光ら旧法党と激しく対立し、党争が宋の政治を分裂させた。
中国・開封
11世紀後半
蘇軾(蘇東坡)と宋代文学
北宋最大の文人・蘇軾は詩・詞・散文・書画のすべてに秀でた。「赤壁の賦」「水調歌頭」など傑作を残す。唐宋八大家の一人。欧陽脩に見出され文壇の中心となったが、王安石の新法に反対して度々流刑に。
中国・開封〜各地
1088年頃
沈括『夢渓筆談』と宋の科学技術
北宋の博学者・沈括が科学・技術・芸術の知見を集大成した百科的著作『夢渓筆談』を著した。畢昇の活版印刷、磁針の偏角、石油の命名、化石の認識など先駆的な科学的観察を記録。
中国・鎮江
1100年頃
清明上河図と北宋の都市文化
張択端が描いた『清明上河図』は、北宋の首都・開封の汴河沿いの繁栄を全長5mの絵巻に描いた傑作。800人以上の人物、牛馬驢騾、船舶、建築が精密に描写され、宋代の都市生活を生き生きと伝える。
中国・開封
1127年
靖康の変(北宋滅亡)
女真族の金が開封を攻略し、徽宗・欽宗以下3000人以上の皇族・官僚を北方に連行。北宋は滅亡した。徽宗は書画の名手であり文化的皇帝だったが、蔡京らの奸臣を登用して国政を混乱させた。
中国・開封