概要
インド大反乱の中で最も長期にわたった包囲戦。イギリス駐在官ヘンリー・ローレンスの下で約1700人の英国人と兵士がレジデンシーに籠城。ローレンスは戦死したが、ヘイヴロック将軍とキャンベル将軍による二度の救援作戦で最終的に救出された。
歴史的背景
アウド王国は1856年にドクトリン・オブ・ラプスにより東インド会社に併合されたばかりで、旧王国の軍人や貴族の不満が極めて高かった。ラクナウの反乱軍には旧アウド軍の訓練された兵士が多数参加した。
地形・地理的特徴
ラクナウはゴームティー川沿いのアウド王国旧首都。密集した市街地と宮殿群が防御側に有利に作用し、レジデンシー(駐在官邸)を中心とした防衛陣地が約5か月間持ちこたえた。
歴史的重要性
インド大反乱の最も象徴的な戦闘の一つ。イギリス側にとっては「英雄的な籠城」として帝国主義の神話に利用され、インド側にとってはイギリス支配への最大の抵抗の一つとして記憶される。
参考文献
- Saul David, The Indian Mutiny, 2002
- Rosie Llewellyn-Jones, The Great Uprising in India, 2007