概要
アルバート公の発案により開催された世界初の万国博覧会。鉄とガラスで建設された「水晶宮」(長さ564m)に、28カ国から10万点以上の工業製品・芸術品が展示された。約600万人が来場し、イギリスの産業力を世界に誇示した。
歴史的背景
産業革命によりイギリスは「世界の工場」として圧倒的な工業力を持っていた。自由貿易主義の宣伝と国際交流の促進を目的とし、アルバート公が推進力となった。収益はサウス・ケンジントンの博物館群の建設に充てられた。
地形・地理的特徴
ロンドン中心部のハイドパークは広大な王室公園で、ジョセフ・パクストンが設計した鉄骨とガラスの巨大建造物「水晶宮」が建設された。テムズ川による水運と鉄道網の発達が大量の来場者と展示物の輸送を可能にした。
歴史的重要性
近代的な万国博覧会の原型を確立し、国際的な技術・文化交流の場として定着した。水晶宮の建築は鉄骨・プレハブ工法の先駆けとして近代建築史に革命をもたらし、産業デザインの概念を普及させた。
参考文献
- ジェフリー・オーバーシュール『水晶宮と万博の時代』