概要

洪秀全が独自のキリスト教解釈に基づき「太平天国」を建国。1853年に南京を攻略して天京とし、天朝田畝制度(土地均分)、男女平等、纏足禁止などの革命的政策を掲げた。曾国藩の湘軍・李鴻章の淮軍により1864年に鎮圧。

歴史的背景

アヘン戦争後の社会混乱、人口増加による土地不足、広東・広西の客家と本地人の対立が背景。洪秀全はキリスト教の影響を受け、自らをイエスの弟と称した。

地形・地理的特徴

太平天国は広西省の金田から北上し、長江を下って南京を攻略。南京(天京と改称)を都とし、長江中下流域の穀倉地帯を支配。清軍は長江沿いの要地を奪還して包囲した。

歴史的重要性

推定死者2000万〜7000万人の人類史上最悪級の内戦。清の中央権力を弱体化させ、地方軍閥の台頭を招いた。漢人官僚(曾国藩・李鴻章)の政治力増大は洋務運動につながる。

参考文献

  • 『清史稿』洪秀全伝
  • 『太平天国史』羅爾綱