概要
ギュルハネ勅令(1839年)により開始されたタンジマート(再編)は、オスマン帝国の近代化改革運動。法の前の平等、財産権の保障、徴税制度の合理化、軍制改革を柱とした。1856年の改革勅令で非ムスリム臣民の平等が宣言され、1876年にはミドハト・パシャがオスマン憲法を制定した。
歴史的背景
18世紀以降の軍事的敗北とギリシャ独立(1829年)、エジプトのムハンマド・アリーの反乱が改革の緊急性を高めた。西欧列強の圧力と「東方問題」が改革を後押しした。
地形・地理的特徴
イスタンブールのトプカプ宮殿前のギュルハネ公園で改革の勅令が読み上げられた。ボスポラス海峡に面するこの場所は帝国の象徴的中心であり、改革の公開的宣言の場として選ばれた。
歴史的重要性
タンジマートはオスマン帝国の近代国家への転換の試みであり、トルコ共和国の世俗的近代化の直接的前身。しかし保守派の抵抗と列強の干渉で完全には達成されなかった。
参考文献
- The Modern Middle East (J.L. Gelvin)
- The Ottoman Empire (C. Finkel)