概要
1822年9月7日、ポルトガル王太子ペドロがサンパウロ近郊のイピランガ川畔で「独立か死か」(Independência ou Morte)と宣言し、ブラジルの独立を宣言した。12月1日にペドロ1世として戴冠し、ブラジル帝国が成立した。スペイン領アメリカの独立が血みどろの戦争を伴ったのに対し、ブラジルは比較的平和的に独立を達成した。
歴史的背景
1807年、ナポレオンのポルトガル侵攻を逃れ、ポルトガル王室がブラジルに遷都した。ジョアン6世は1815年にブラジルを王国に昇格させ、リオデジャネイロを首都とした。1820年のポルトガル立憲革命後、本国議会がブラジルを再び植民地に戻そうとしたことに対し、ブラジルのクリオーリョとペドロ王太子が反発した。
地形・地理的特徴
リオデジャネイロはグアナバラ湾に面した天然の良港で、砂糖の花崗岩山(シュガーローフ)に象徴される起伏に富んだ地形を持つ。1808年以降ポルトガル宮廷が置かれ、植民地から事実上の帝国の首都に昇格していた。独立宣言自体はサンパウロ近郊のイピランガ川畔で行われた。
歴史的重要性
ラテンアメリカで唯一の立憲君主制国家として独立し、1889年まで帝政が維持された。広大な領土が分裂することなく統一国家として独立できたのは、王室の存在が求心力となったためである。ただし奴隷制はアメリカ大陸で最後の1888年まで維持された。
参考文献
- Roderick Barman, Brazil: The Forging of a Nation
- Kenneth Maxwell, Naked Tropics