概要
1810年9月16日のミゲル・イダルゴ神父の「ドロレスの叫び」(グリート)に始まる独立運動。イダルゴは先住民とメスティソの軍勢を率いたが1811年に捕えられ処刑。ホセ・マリア・モレロスが引き継いだが同じく処刑された。最終的に1821年、イグアラ計画に基づきアグスティン・デ・イトゥルビデが独立を宣言し、9月27日にメキシコシティに入城した。
歴史的背景
ナポレオンのスペイン侵攻(1808年)による正統王権の危機が独立運動の契機。クリオーリョ(新大陸生まれのスペイン人)のペニンスラール(本国生まれ)に対する不満、先住民・メスティソの社会的・経済的不平等が背景にあった。スペインで1820年に自由主義革命が起きたことが保守派のイトゥルビデを独立に走らせた。
地形・地理的特徴
メキシコ中央高原のグアナファト州ドロレスでイダルゴが蜂起し、バヒオ地方の銀鉱都市を制圧した。メキシコの複雑な地形(山脈、渓谷、砂漠)はゲリラ戦に有利であった。
歴史的重要性
300年にわたるスペイン植民地支配の終焉。しかし独立後はイトゥルビデの短命な帝政(1822-23年)を経て、自由主義者と保守主義者の対立が19世紀を通じて内戦と政治的不安定を引き起こした。9月16日はメキシコの独立記念日として祝われる。
参考文献
- Van Young, The Other Rebellion
- Anna, Forging Mexico