概要

ミズーリが奴隷州として連邦加入を申請したことで南北の勢力均衡が崩れる危機が生じ、ヘンリー・クレイの調停により成立した妥協案。ミズーリは奴隷州として、メインは自由州として同時に加入し、今後ルイジアナ購入領域内の北緯36度30分線以北では奴隷制を禁止するとした。

歴史的背景

合衆国上院は各州2名のため、奴隷州と自由州の数のバランスが権力均衡の鍵であった。ミズーリの加入が南部に有利に傾くことを北部が警戒し、激しい議論が展開された。ジェファーソンはこの危機を「夜中の火災警報」と呼び、連邦の分裂を予感した。

地形・地理的特徴

ミズーリ準州はルイジアナ購入領域内にあり、北緯36度30分線が奴隷州と自由州の境界線として設定された。ミシシッピ川以西の広大な領域における奴隷制の可否が争点であった。

歴史的重要性

一時的に南北の対立を緩和したが、問題の根本的解決は先送りされた。1854年のカンザス・ネブラスカ法で事実上無効化され、南北対立が再燃して南北戦争へと向かう。ジェファーソンの予感通り、奴隷制問題は連邦を分裂させる最大の課題であり続けた。

参考文献

  • Forbes, The Missouri Compromise and Its Aftermath
  • Howe, What Hath God Wrought