概要

1814年にイギリス統治下のジャワで「再発見」されたボロブドゥールは、オランダ植民地期に部分的修復が行われ、1973-1983年にUNESCOとインドネシア政府の共同プロジェクトで大規模修復が実施された。100万個以上の石材を一度解体して再組立てする作業に2,500万ドルが投じられた。

歴史的背景

10世紀頃のメラピ山噴火の火山灰と熱帯雨林に埋もれ、数世紀にわたり忘れられていた。ラッフルズの『ジャワの歴史』(1817年)で西洋世界に紹介され、考古学的関心を集めた。

地形・地理的特徴

ケドゥ平原の丘陵上。火山灰と熱帯植生に埋もれていた遺跡を、イギリスのラッフルズ総督時代にオランダ人技師コルネリウスが調査。約170年間の段階的修復を経て1983年にUNESCO主導の大修復が完了。

歴史的重要性

世界遺産保存のモデルケース。1991年にユネスコ世界遺産に登録。年間約400万人の観光客が訪れるインドネシア最大の観光資源。仏教遺跡がイスラム多数派の国で国家的遺産として保護される多文化共存の象徴。

参考文献

  • UNESCO修復報告
  • ラッフルズ『ジャワの歴史』