概要

1811年7月5日、ベネズエラ議会はスペインからの独立を宣言し、ラテンアメリカ初の共和国を樹立した。しかし第一共和国は1812年の大地震とスペイン王党派の反攻により崩壊。シモン・ボリバルはカルタヘナに逃れ「カルタヘナ宣言」を発表した後、1813年に「恐るべき戦争」の布告のもと「驚異の行軍」でカラカスを奪還し第二共和国を樹立したが、リャネロ(平原の牧童)軍の反撃で再び崩壊した。

歴史的背景

カラカスのクリオーリョ名門出身のボリバルは、ヨーロッパ留学中に啓蒙思想とフランス革命に触れ、ローマのモンテサクロの丘でスペインからの解放を誓ったとされる。ナポレオンのスペイン侵攻後、カラカス市参事会が1810年4月に自治政府を樹立したことが独立運動の直接的契機となった。

地形・地理的特徴

カラカスはアビラ山(標高2765m)の南麓、標高約900メートルのカラカス盆地に位置する。アンデス山脈の北端にあたるカリブ海岸山脈に囲まれた盆地は、温暖な気候でカカオ栽培の富裕なプランテーション地帯であった。カラカスからカリブ海沿岸のラ・グアイラ港への険しい山道が、軍事的にも交通の要衝であった。

歴史的重要性

ラテンアメリカ独立運動の象徴的出発点であり、ボリバルの長い解放戦争の始まりとなった。初期の失敗から学んだボリバルは、リャネロとの連携やハイチからの支援獲得など戦略を転換し、最終的に南米北部の広大な地域を解放することになる。

参考文献

  • John Lynch, Simón Bolívar: A Life
  • David Bushnell, Simón Bolívar: Liberation and Disappointment