概要

伊能忠敬が50歳から始めた全国測量事業。10回にわたる測量旅行で日本列島の海岸線を実測し、『大日本沿海輿地全図』を完成させた。緯度1度の距離を28.2里と算出した精度は、現代の値とほぼ一致する驚異的なもの。

歴史的背景

忠敬は千葉の豪商であったが、50歳で隠居後に天文学を志し、幕府天文方の高橋至時に師事。蝦夷地測量を皮切りに全国の海岸線測量に着手した。

地形・地理的特徴

日本列島の海岸線約35000キロを実測。天体観測と歩測を組み合わせた精密な測量技術で、驚異的な精度の地図を作成した。

歴史的重要性

日本の近代地図学の礎。シーボルトがこの地図の写しを持ち出そうとしたシーボルト事件は地図の高い価値を証明。明治政府の地図作成の基礎となった。

参考文献

  • 『大日本沿海輿地全図』