概要
イギリス国王ジョージ3世の使節としてマカートニーが清を訪問。通商拡大・常駐使節の設置・関税引き下げを要求したが、乾隆帝は「天朝は万物を豊かに産する。外夷の貨物を必要としない」と拒絶。
歴史的背景
18世紀後半、イギリスは中国茶の大量輸入で対中貿易赤字が拡大。対等な通商関係の構築を求めたが、清は朝貢体制以外の外交関係を認めなかった。
地形・地理的特徴
使節団は天津から北京、さらに承徳の避暑山荘で乾隆帝に謁見。万里の長城を越える旅程で中国の広大さを実感したが、三跪九叩頭の礼をめぐって外交的対立が生じた。
歴史的重要性
東西の世界観の衝突を象徴する歴史的事件。清の対外的閉鎖性が半世紀後のアヘン戦争の遠因に。マカートニーの報告はイギリスの中国認識を変え、強硬姿勢への転換を促した。
参考文献
- マカートニー日記
- 『清史稿』