概要
エメラルド仏(プラケーオ・モーラコット)を本尊とするタイで最も神聖な寺院。エメラルド仏は高さ約66cmの翡翠製で、季節ごとに国王自ら衣を替える儀式が行われる。回廊にはラーマキエン(ラーマーヤナのタイ版)全178場面の壁画が描かれ、タイ美術の集大成とされる。
歴史的背景
エメラルド仏の来歴は伝説に包まれ、インドで作られスリランカを経てクメール帝国、ランナー王国(チェンマイ)、ラーンサーン王国(ラオス)を転々としたとされる。1779年にタイのタークシン王がヴィエンチャンから持ち帰り、1784年にラーマ1世が現在の寺院に安置した。
地形・地理的特徴
チャオプラヤー川東岸の王宮敷地内に位置する。チャクリー朝の建国とバンコク遷都に伴い建設された王室守護寺院。王宮の壮大な白壁と金色の仏塔が川面に映える。
歴史的重要性
タイの国家的・宗教的シンボル。エメラルド仏はタイ王権の正統性を象徴し、国王即位式の重要な場。年間約800万人が訪れるバンコク最大の観光名所。ラオスはエメラルド仏の返還を歴史的に主張している。
参考文献
- タイ王室記録
- 仏像研究