概要
北アメリカで広範に確認された先史狩猟文化で、特徴的な両面加工の尖頭器(クローヴィス・ポイント)で知られる。1929年にニューメキシコ州クローヴィス近郊のブラックウォーター・ドロー遺跡で発見された。マンモスやバイソンなどの大型動物の狩猟を行い、北米全土に急速に拡散した。
歴史的背景
最終氷期の終わり頃、ベーリング陸橋を経由してアジアから渡来した人々の子孫と考えられてきた。氷河回廊(アイスフリー・コリドー)を通じて北米内陸部に到達し、豊富な大型動物を狩猟しながら急速に南北アメリカに拡散したとされる。
地形・地理的特徴
北アメリカ大平原からグレートベースンにかけての広大な草原地帯。更新世末期には大型動物(マンモス、マストドン)が多数生息し、狩猟に適した開けた環境であった。ニューメキシコ州クローヴィスの遺跡は、プレーリーの乾燥した堆積層で特徴的な石器が保存された。
歴史的重要性
長年「最初のアメリカ人」と考えられ、アメリカ先住民の起源研究の基準点となった。クローヴィス・ポイントの精巧な製作技術は先史技術の到達点を示す。更新世末期の大型動物絶滅(オーバーキル仮説)との関連でも重要な議論を呼んでいる。
参考文献
- David Meltzer, First Peoples in a New World
- Haynes, The Early Settlement of North America