概要

檀園・金弘道(1745-1806年頃)は農民・職人・庶民の生活を生き生きと描いた風俗画で知られる。『씨름図(相撲図)』『書堂図』など25点の風俗画帖は国宝に指定。蕙園・申潤福(1758-?)は妓生や遊楽の場面を艶やかに描き、朝鮮絵画に官能美を導入した。

歴史的背景

正祖時代の文化的繁栄と商品経済の発展が、庶民文化への関心を高めた。金弘道は図画署の画員として王室に仕えつつ、自由闊達な画風で庶民の生活を記録。申潤福は男女の情愛を大胆に描いて物議を醸した。

地形・地理的特徴

漢陽とその近郊の農村・市場・両班の邸宅が画題の舞台。都市と農村の双方が描かれ、朝鮮後期の社会の多様な側面が記録されている。

歴史的重要性

朝鮮後期の社会・文化を視覚的に伝える一級資料。金弘道の風俗画は「朝鮮のブリューゲル」と評され、韓国美術史の至宝。二人の画家は対照的な画風で朝鮮後期の美意識の幅広さを示している。

参考文献

  • 金弘道風俗画帖
  • 朝鮮絵画史