概要

宗教学者ムハンマド・イブン・アブドゥルワッハーブとディルイーヤの首長ムハンマド・イブン・サウードが同盟を結び、イスラムの純化運動を開始した。聖者崇拝・墓参り・スーフィズムを偶像崇拝として排撃し、クルアーンとハディースへの回帰を主張。第一次サウード王国の基盤となった。

歴史的背景

18世紀のアラビア半島ではスーフィー教団や民間信仰が広く普及し、アブドゥルワッハーブはこれらをイスラムの逸脱と断じた。サウード家との同盟は宗教的正統性と軍事力の結合であった。

地形・地理的特徴

ナジュド地方はアラビア半島中央の乾燥した高原地帯で、オアシス都市が点在する。ディルイーヤはリヤド近郊のワディ・ハニーファ沿いのオアシス集落であった。

歴史的重要性

ワッハーブ運動は現代サウジアラビアの国家イデオロギーの基盤であり、20世紀以降の石油マネーとともに世界中のイスラム運動に影響を与えた。サラフィー主義の直接的起源。

参考文献

  • Wahhabism: A Critical Essay (H. Algar)
  • The History of Saudi Arabia (M. Al-Rasheed)