概要
シク教第10代グル・ゴービンド・シンがバイサーキー祭の日にカールサー(純粋な者たち)を創設。信徒に五つのK(ケーシュ=未剃の髪、カンガー=櫛、カラー=鋼の腕輪、カッチャー=半ズボン、キルパーン=短剣)の着用を義務づけ、男性にシン(獅子)、女性にカウル(王女)の姓を与えた。
歴史的背景
ムガル帝国のアウラングゼーブによるシク教徒迫害が激化し、父の第9代グル・テーグ・バハードゥルがデリーで処刑された(1675年)。この悲劇を受けて、ゴービンド・シンはシク教徒を武装した戦士集団へと変革した。
地形・地理的特徴
アナンドプル・サーヒブのシワーリク丘陵地帯。ヒマラヤ山脈の前縁に位置し、ムガル帝国の中央権力から一定の距離を保てる辺境地域であった。
歴史的重要性
シク教のアイデンティティを決定的に形作った出来事。カールサーの創設によりシク教徒は独自の外見と軍事的規律を持つ集団となり、ムガル帝国への武装抵抗を可能にした。現代のシク教徒のアイデンティティの根幹。
参考文献
- W.H. McLeod, The Chaupa Singh Rahit-nama, 1987
- J.S. Grewal, The Sikhs of the Punjab, 1990