概要

元禄時代は町人文化が開花した時代。井原西鶴の浮世草子(『好色一代男』)、松尾芭蕉の俳諧、近松門左衛門の浄瑠璃が三大文学。菱川師宣の浮世絵、尾形光琳の琳派絵画、野々村仁清の色絵陶器など美術も隆盛。上方を中心とする町人の経済力が華やかな文化を支えた。

歴史的背景

5代将軍綱吉の治世は天下泰平が続き、商品経済の発展で町人が富を蓄積した。井原西鶴は大坂商人の現実を描き、近松は義理と人情の葛藤を舞台化した。

地形・地理的特徴

大坂・京都の上方と江戸が文化の双極であった。大坂の道頓堀は芝居小屋が並び、江戸の日本橋は商業の中心であった。都市文化の発展は町人の経済力に支えられていた。

歴史的重要性

日本文化史上の黄金期の一つ。町人階層が文化の担い手として台頭したことは社会史的にも重要。浮世絵はのちの化政文化を経て印象派にも影響を与えた。

参考文献

  • 『日本文化史概説』