概要
シク教第9代グル・テーグ・バハードゥルがムガル皇帝アウラングゼーブの命により斬首された。カシミールのヒンドゥー教バラモンがイスラムへの強制改宗を逃れるために助けを求め、グルは「ヒンドの盾」として自らを犠牲にした。処刑地にはグルドワーラー・シース・ガンジが建てられた。
歴史的背景
アウラングゼーブの統治下で非ムスリムへの宗教的圧力が強化され、カシミールのヒンドゥー教徒がイスラムへの改宗を迫られていた。グル・テーグ・バハードゥルは信仰の自由のために立ち上がり、デリーに赴いてアウラングゼーブに抗議した。
地形・地理的特徴
デリーのチャーンドニー・チョウク(月光の広場)で公開処刑が行われた。ムガル帝国の権力の中心地での処刑は、宗教的抑圧の象徴としてシク教徒の記憶に刻まれた。
歴史的重要性
シク教史における最も重要な殉教事件の一つ。息子のグル・ゴービンド・シンはこの事件をきっかけにカールサーを創設し、シク教徒を武装戦士集団に変革した。信教の自由のための犠牲として、宗教史上の重要な事件。
参考文献
- J.S. Grewal, The Sikhs of the Punjab, 1990
- Louis Fenech, Martyrdom in the Sikh Tradition, 2000