概要

シヴァージー・ボーンスレーがライガド城で正式に戴冠し、マラーター王国を建国。ムガル帝国やビジャープル・スルタン朝からの独立を宣言。巧みなゲリラ戦術(ガニーミー・カーヴァー)で大帝国に対抗し、「山の鼠」と呼ばれた。海軍を創設しアラビア海の沿岸を防衛した。

歴史的背景

デカン高原のマラーター族はムガル帝国とデカン・スルタン朝の支配下にあったが、シヴァージーは少年期から山岳拠点を一つずつ奪取し、独立勢力を形成。ムガルの将軍アフザル・カーンの暗殺やアウラングゼーブからの脱出などの英雄的逸話で知られる。

地形・地理的特徴

西ガーツ山脈のサヒヤドリ山系を拠点とし、急峻な山岳地帯に数百の山城を築いた。険しい地形はゲリラ戦術に適し、ムガル帝国の大軍に対する防御の要であった。コンカン海岸を支配し海軍も保有。

歴史的重要性

ムガル帝国に対抗した最も成功した土着勢力であり、ヒンドゥー王権の復興を象徴。シヴァージーの死後、マラーター同盟は18世紀にインド亜大陸最大の勢力となった。現代インドのマラーター・ナショナリズムの象徴的存在。

参考文献

  • James Laine, Shivaji: Hindu King in Islamic India, 2003
  • Stewart Gordon, The Marathas 1600-1818, 1993