概要
明の将軍・呉三桂が李自成軍に対抗するため清の摂政ドルゴンに山海関を開放。清軍は山海関を突破して李自成を撃破し、順治帝が北京に入城。約270年にわたる清の中国支配が始まった。
歴史的背景
李自成が北京を攻略し明が滅亡した直後、山海関を守る呉三桂は李自成への投降と清への援助を天秤にかけた。愛妾・陳円円を李自成の部将に奪われたことが呉三桂の怒りを買ったとも伝えられる。
地形・地理的特徴
山海関は万里の長城の東端に位置し、燕山山脈と渤海に挟まれた幅約5kmの隘路。「天下第一関」と呼ばれる戦略的要衝で、ここを通過できるかが中国征服の鍵だった。
歴史的重要性
中国史上最後の異民族征服王朝・清の中国支配の開始。満州族の少数支配による多民族帝国が約270年間存続し、現代中国の版図の基礎を形成した。
参考文献
- 『清史稿』世祖紀
- 『明季北略』