概要
シャー・ジャハーンがアーグラからデリーに遷都する際に建設した新宮殿。赤砂岩と白大理石を組み合わせた壮大な城塞宮殿で、ディーワーネ・アーム(公謁殿)、ディーワーネ・カース(私謁殿)、王室浴場、庭園を擁する。私謁殿の銘文「地上に楽園あらば、それはここ、それはここ」が有名。
歴史的背景
シャー・ジャハーンはアーグラの宮廷の手狭さと政治的理由からデリーへの遷都を決定。新都シャージャハーナーバードの中核施設として赤い城の建設が始まった。ムガル宮廷建築の粋を集めた設計が施された。
地形・地理的特徴
ヤムナー川西岸に位置し、川が天然の堀として機能。シャージャハーナーバード(旧デリー)の中核として建設され、赤砂岩の城壁は高さ約18m、周囲約2.5kmに及ぶ。
歴史的重要性
ムガル帝国の権力の象徴であり、1857年のインド大反乱の舞台ともなった。1947年のインド独立時にネルー首相がここで国旗を掲揚し、以後毎年独立記念日に首相が演説を行う場所となっている。2007年ユネスコ世界遺産登録。
参考文献
- Ebba Koch, Mughal Architecture, 1991
- UNESCO World Heritage, Red Fort Complex, 2007