概要

ルネ・デカルトが「われ思う、ゆえにわれあり(Cogito, ergo sum)」の命題で知られる方法論的懐疑を展開。すべてを疑い尽くしても疑っている自分の存在は疑えないとして、主体的な理性を哲学の出発点に据えた。近代的な合理主義哲学と心身二元論の起源。

歴史的背景

中世のスコラ哲学の権威主義と宗教戦争の混乱の中で、確実な知識の基盤を求めた。数学的明証性をモデルとした演繹的方法を哲学に導入し、「明晰かつ判明な観念」を真理の基準とした。

地形・地理的特徴

デカルトはフランス中部のトゥレーヌ地方出身だが、宗教的自由を求めてオランダに移住し、ライデンで『方法序説』を出版した。オランダの知的自由が彼の哲学的探求を可能にした。

歴史的重要性

近代哲学の創始者として「近代哲学の父」と称される。主体と客体の分離、心と身体の二元論は、近代西洋思想の基本的枠組みを規定した。解析幾何学の発明者としても数学史に貢献した。

参考文献

  • スティーヴン・ゲイクロガー『デカルト 知的伝記』