概要

メイフラワー号で到着した102人のピルグリム(巡礼者)が建設した植民地。出航前に船上でメイフラワー誓約を結び、合意に基づく自治の原則を確立した。最初の冬に約半数が死亡したが、ワンパノアグ族のスクァントの助けでトウモロコシ栽培を学び生き延びた。1621年の収穫祭が感謝祭の起源とされる。

歴史的背景

ピルグリムはイギリス国教会からの分離主義者(セパラティスト)で、信仰の自由を求めてオランダに亡命した後、新大陸への移住を決意した。当初ヴァージニア北部を目指したが、嵐でケープコッドに漂着した。メイフラワー誓約は着地が特許状の対象外であったため、秩序を維持するために結ばれた。

地形・地理的特徴

マサチューセッツ湾南部の天然の良港。ケープコッド湾に面し、丘陵が風除けとなる。付近にはワンパノアグ族の定住地があったが、1616-19年の疫病で先住民人口が激減しており、放棄された農地が残っていた。冬は厳しいが漁業と農業が可能。

歴史的重要性

メイフラワー誓約はアメリカの自治思想の原型として建国神話の中核を成す。ピューリタニズムの理念は「丘の上の町」というアメリカの使命意識の起源。先住民との初期の協力関係はやがて土地収奪と暴力に変わり、その矛盾はアメリカ史の根本的テーマとなった。

参考文献

  • Bradford, Of Plymouth Plantation
  • Philbrick, Mayflower