概要
オランダ東インド会社(VOC)のヤン・ピーテルスゾーン・クーンがジャワ島のジャヤカルタを占領し、バタヴィア(現在のジャカルタ)を建設。東南アジアにおけるオランダ植民地帝国の首都として約350年間機能した。VOCは世界初の株式会社として莫大な利益を上げた。
歴史的背景
1602年に設立されたVOCはポルトガルから香辛料貿易の独占権を奪取。アンボン(丁子)、バンダ諸島(ナツメグ)などモルッカ諸島の香辛料産地を支配し、バタヴィアを中心とした交易ネットワークを構築した。
地形・地理的特徴
ジャワ島北西岸のチリウン川河口に位置。低湿地帯で運河が張り巡らされた「東洋のアムステルダム」。ジャワ海に面した港はスンダ海峡とマラッカ海峡の双方へのアクセスが可能で、香辛料諸島への出発点として最適であった。
歴史的重要性
約350年にわたるオランダ領東インド(現在のインドネシア)の起点。VOCは最盛期に世界最大の企業であり、東南アジアの経済構造を根本的に変えた。強制栽培制度など搾取的な植民地経営がインドネシアの民族運動の背景となった。
参考文献
- VOC記録
- バタヴィア植民地史料