概要
1600年12月31日にエリザベス1世の勅許状により設立された東インド会社(EIC)。当初はインドネシアの香辛料貿易を目的としたが、オランダのVOCとの競争に敗れインドに軸足を移した。茶、綿織物、アヘンの貿易で莫大な利益を上げ、やがてインド亜大陸の政治的支配者となった。プラッシーの戦い(1757年)以降、実質的な植民地統治を行った。
歴史的背景
16世紀末のイギリスはスペイン・ポルトガルの海上帝国に対抗して独自の交易路を開拓しようとしていた。東インド会社は株式会社形式で設立され、投資家から資金を集めて遠洋交易のリスクを分散した。次第に軍事力を持ち、私兵を雇用して商業的・政治的権力を行使した。
地形・地理的特徴
ロンドンのシティが本拠。インド洋・太平洋の広大な交易圏で活動し、インドのスーラト、マドラス、ボンベイ、カルカッタに拠点を設置。
歴史的重要性
近代的株式会社とグローバル企業の原型。最盛期にはインド亜大陸の広大な領域を支配し、世界貿易の約半分を扱った。1857年のインド大反乱(セポイの乱)後にイギリス政府に権限が移管され、1874年に解散。植民地主義と資本主義の結合の象徴。
参考文献
- Dalrymple, The Anarchy
- Robins, The Corporation That Changed the World