概要

スペイン王フェリペ2世が130隻の「無敵艦隊(アルマダ)」をイングランド侵攻のために派遣。ドレーク、ホーキンスら英艦隊は機動力のある小型船で遠距離砲撃戦を展開し、カレー沖で火船攻撃を行って艦隊を分散させた。続く暴風雨でスペイン艦隊は壊滅的打撃を受け、スコットランド・アイルランド経由で帰還したのは約半数。

歴史的背景

フェリペ2世はカトリック大国としてプロテスタントのイングランドとオランダを敵視。エリザベス1世のオランダ独立支援、ドレークらの私掠船によるスペイン商船への攻撃、メアリー・スチュアートの処刑がフェリペの侵攻決断を促した。

地形・地理的特徴

イギリス海峡は幅30-180kmの狭い海峡で、潮流と風向が複雑に変化する。スペイン艦隊は英仏海峡を北東に進み、フランドルで陸軍を乗船させてイングランドに渡海する計画であったが、英仏海峡の狭さと不規則な風がスペインの大型ガレオン船に不利に作用した。

歴史的重要性

スペインの海上覇権の衰退とイングランド海軍力の台頭を告げた。プロテスタント陣営の士気を高め、オランダ独立を事実上確保。大西洋の制海権争いの転換点であり、17世紀のイングランド・オランダ海洋帝国の基盤を作った。

参考文献

  • コリン・マーティン『スペイン・アルマダ』
  • ジェフリー・パーカー『無敵艦隊の大戦略』