概要
サンパウロを拠点としたポルトガル系・メスティソの探検隊(バンデイラ)がブラジル内陸部を探索した。目的は先住民の奴隷狩り、鉱物資源の探索、イエズス会ミッションの破壊であった。バンデイランテスの活動はトルデシリャス条約の線を大幅に超え、現在のブラジルの広大な領土の基礎を築いた。
歴史的背景
サンパウロ高原の貧しいポルトガル系植民者とマメルーコ(先住民との混血)が、沿岸の富裕なプランテーション経済に参入できず、内陸部の資源に活路を求めた。イエズス会がパラグアイ・南ブラジルで組織した先住民ミッション(還元村)は格好の奴隷狩りの標的となった。
地形・地理的特徴
サンパウロを起点にブラジル内陸部の広大な高原(セルタン)、熱帯雨林、河川流域を踏破。パラナ川、パラグアイ川、アマゾン川支流を利用して内陸に深く入り込んだ。地形は平坦な高原から密林、湿地帯まで多様で、数千kmに及ぶ遠征は数ヶ月から数年にわたった。
歴史的重要性
ブラジルの領土を大幅に拡大し、トルデシリャス条約の規定を事実上無効化した。1690年代のミナスジェライスでの金鉱発見はバンデイランテスの探索の成果であり、ブラジル経済の重心を北東部から南東部に移動させた。ブラジルのフロンティア精神の象徴として国民的英雄視されるが、先住民への暴力は批判される。
参考文献
- Hemming, Red Gold: The Conquest of the Brazilian Indians
- Boxer, The Golden Age of Brazil