概要

カトリック教会の自己改革と対プロテスタント教義の明確化を目的とした公会議。3期18年にわたり、教義面では信仰と行いの両方の必要性、7つの秘跡、聖書と聖伝の同等の権威を確認。改革面では司教の居住義務、神学校の設立、贖宥状販売の濫用禁止を決定した。

歴史的背景

ルターの宗教改革以降、カトリック内部でも改革の必要性が認識されていたが、教皇と皇帝の対立、フランスとハプスブルク家の戦争により公会議の開催が遅延した。教皇パウルス3世がようやく1545年に開催にこぎつけた。

地形・地理的特徴

トレント(トリエント)はアルプスの南麓、アディジェ川沿いの都市で、ドイツ語圏とイタリア語圏の境界に位置する。教皇領とドイツ帝国の間の中立的な場所として会議開催地に選ばれた。

歴史的重要性

カトリック教会の近代的アイデンティティを確立した画期的公会議。プロテスタントとの教義的差異を明確化すると同時に、教会内部の腐敗是正に取り組んだ。トリエント以後のカトリック教会は第2バチカン公会議(1962-65年)まで基本的にこの路線を維持した。

参考文献

  • ジョン・オマリー『トレント公会議とは何だったのか』
  • フーベルト・イェディン『トリエント公会議史』