概要

アフガン系のシェール・シャーがフマーユーンを追放しスール朝を建国。わずか5年の治世だが、行政改革に多大な功績を残した。グランド・トランク・ロード(大幹道)の整備、ルピー銀貨の統一、効率的な徴税制度、キャラバンサライ(宿駅)の設置など、後のムガル帝国やイギリス植民地統治の基盤を作った。

歴史的背景

シェール・シャーはビハールの地方豪族から身を起こし、ベンガルでの戦闘でフマーユーンを二度破り、デリーを奪取した。優れた行政能力を持つ実務家であり、ムガル帝国の制度的基盤の多くは実際にはシェール・シャーに由来する。

地形・地理的特徴

ベンガルからカイバル峠に至る約2500kmの大幹道を整備。ガンジス川流域の平野部を東西に貫く経路は、軍事的移動と商業交通の大動脈として機能した。

歴史的重要性

短期間ながらインド行政史に多大な影響を与えた統治者。ルピー銀貨は現在のインドの通貨の起源。グランド・トランク・ロードは現在もパキスタンとインドの主要道路として使用されている。

参考文献

  • Iqtidar Husain Siddiqui, Sher Shah Sur and His Dynasty, 2012
  • K.R. Qanungo, Sher Shah and His Times, 1965