概要
スペイン王室がアステカ征服後のメキシコを統治するために設立した副王領で、初代副王アントニオ・デ・メンドーサが就任。コンキスタドールの独立傾向を抑制し、王室による直接統治を確立した。アウディエンシア(高等法院)、カビルド(市議会)が設置され、先住民に対するエンコミエンダ制度が行政の基盤となった。
歴史的背景
コルテスがアステカを征服した後、コンキスタドールたちが半独立的な領主として振る舞うことを王室が警戒した。副王領制度はスペイン王室が新大陸の富と権力を直接管理するための仕組みであり、コルテス自身もやがて権力を剥奪された。
地形・地理的特徴
メキシコシティ(旧テノチティトラン)を首都とし、現在のメキシコ、中米、カリブ海諸島、フィリピンまで管轄した広大な副王領。メキシコ盆地の中央高原に位置する首都は、アステカの都市インフラの上に建設された。
歴史的重要性
約300年にわたるスペインの植民地統治の行政構造を確立。メスティソ(混血)社会の形成、カスタ(身分制度)、カトリック教会の浸透など、現代メキシコの社会構造の基盤が形成された。マニラ・ガレオン貿易を通じて太平洋貿易も管轄した。
参考文献
- Gibson, The Aztecs Under Spanish Rule
- Bakewell, A History of Latin America