概要
皇帝カール5世の前にルターが召喚され、著書の撤回を求められた。ルターは「ここに我は立つ。我にはこれ以外のことはできない。神よ助けたまえ」と述べて撤回を拒否したとされる。ヴォルムス勅令によりルターは帝国追放刑に処されたが、ザクセン選帝侯フリードリヒがヴァルトブルク城に匿った。
歴史的背景
1520年にルターは『キリスト教貴族に与える書』『教会のバビロン捕囚について』『キリスト者の自由について』の三大改革文書を出版し、教皇から破門された。カール5世は帝国の秩序維持のためルターの審問を決定した。
地形・地理的特徴
ヴォルムスはライン川沿いの古都で、帝国議会が開催される帝国都市の一つ。ライン川のほとりの司教座都市は、帝国の政治的・宗教的権威の交差点であった。
歴史的重要性
良心の自由と宗教的信念に基づく権威への抵抗の象徴的事件。ルターはヴァルトブルク城でドイツ語聖書の翻訳に着手し、近代ドイツ語の統一に貢献した。宗教改革の不可逆性が確認された。
参考文献
- マルティン・ブレヒト『マルティン・ルター伝』
- 帝国議会記録