概要
16世紀初頭、オスマン帝国の私掠船長バルバロッサ兄弟(ウルージとハイレッディン)がアルジェを占領し、オスマンの海軍力と結びついたバルバリア海賊が地中海の脅威となった。キリスト教徒の船舶を襲撃し、約300年間で推定100万人以上のヨーロッパ人を奴隷にしたとされる。
歴史的背景
レコンキスタでイベリア半島を追われたムーア人の復讐心、オスマン帝国の地中海戦略、北アフリカ諸都市の経済的基盤としての海賊行為が結びついた。ヨーロッパ諸国は貢納金を支払って航行の安全を確保した。
地形・地理的特徴
北アフリカの地中海沿岸諸都市(アルジェ、チュニス、トリポリ)を拠点とした。アルジェの港は自然の良港であり、地中海の主要航路に近接していた。北アフリカの海岸線は多数の入り江と隠れ場所を提供し、海賊活動に適した地形であった。
歴史的重要性
約300年にわたり地中海の国際関係を規定した。米国の建国後初の海外戦争(バーバリ戦争、1801-05年)の原因となり、米海軍の設立に直結した。奴隷貿易の別の側面(ヨーロッパ人の奴隷化)として重要。
参考文献
- Davis, R.C., 'Christian Slaves, Muslim Masters'
- Tinniswood, A., 'Pirates of Barbary'