概要
明の儒学者・王守仁(号・陽明)が朱子学を批判し、心即理・知行合一・致良知を核心とする陽明学を創始。良知(生まれながらの道徳的判断力)を万人が持つとし、実践を重視した。
歴史的背景
明中期の朱子学は形骸化し、科挙のための暗記学問に堕していた。王陽明は宦官・劉瑾への諫言で貴州に流刑となり、逆境の中で独自の思想に到達した。
地形・地理的特徴
王陽明は貴州龍場の流刑地で「龍場の大悟」を得た。辺境の少数民族の地での苦難が思想的転機となった。後に浙江の会稽山で弟子を教育。
歴史的重要性
朱子学に次ぐ東アジア思想史上の大転換。日本では中江藤樹・大塩平八郎・吉田松陰らに影響を与え、明治維新の思想的源泉の一つとなった。韓国にも伝播。
参考文献
- 『伝習録』王陽明
- 『明史』王守仁伝