概要
イスマーイール1世はサファヴィー教団の軍事力を背景にタブリーズを征服し、シーア派十二イマーム派を国教とするサファヴィー朝を建国した。これはイランのシーア派化の決定的転換点であった。赤い帽子のキズルバシュ(紅帽軍)が軍事的中核を担った。
歴史的背景
サファヴィー教団はスーフィー教団として始まったが、15世紀後半に軍事化・シーア派化した。アナトリア東部とアゼルバイジャンのテュルク系遊牧民がキズルバシュとして支持基盤を形成した。
地形・地理的特徴
サファヴィー朝の最初の首都タブリーズはイラン北西部の高原盆地(標高約1,350m)に位置する。後にアッバース1世がイスファハーンに遷都し、ザグロス山脈内の肥沃な高原盆地が帝国の中心となった。
歴史的重要性
サファヴィー朝のシーア派国教化はイランの宗教的アイデンティティを決定づけ、スンナ派オスマン帝国との対立軸を形成した。この宗派的分断は現代の中東政治にまで影響を及ぼしている。
参考文献
- The Safavid World (R. Matthee)
- Iran Under the Safavids (R.M. Savory)