概要
インドネシアのイスラム化の中で、バリ島のみがヒンドゥー教を維持。マジャパヒト帝国滅亡時(15-16世紀)にジャワの貴族・僧侶・芸術家がバリに逃れ、ヒンドゥー・ジャワ文化が保存された。バリ・ヒンドゥーは土着の精霊信仰と融合した独自の宗教であり、日常生活のすべてが宗教儀礼と結びついている。
歴史的背景
マジャパヒト帝国のイスラム諸王国による圧迫で、ジャワのヒンドゥー文化の担い手がバリに移住。バリ海峡によるジャワとの地理的分離が、イスラム化の波からバリを守った。
地形・地理的特徴
バリ島はアグン山(3,142m)を中心とする火山島。棚田(スバック)が山麓から海岸まで広がり、水利組織が宗教儀礼と結びついた独自の農業システムを形成。2012年にスバック景観がユネスコ世界遺産に登録。
歴史的重要性
世界的な観光地としてのバリの魅力の根幹。年間約600万人の外国人観光客が訪れる。スバック(水利組織)は1,000年以上の歴史を持つ持続可能な農業システムとして世界的に評価される。2002年・2005年のバリ島爆弾テロは観光産業に深刻な打撃を与えた。
参考文献
- バリ文化研究
- UNESCO世界遺産登録文書