概要

ポルトガルの航海者ヴァスコ・ダ・ガマが4隻の船団でリスボンを出航し、喜望峰を回ってインドのカリカットに到達した。往路約10ヶ月の航海で、アフリカ東岸のマリンディでアラブ人水先案内人を雇い入れた。香辛料を積んで帰還し、投資額の60倍の利益を上げた。

歴史的背景

ディアスの喜望峰到達から10年、ポルトガル王マヌエル1世はインド航路の開拓を決断。ダ・ガマはアフリカ沿岸のイスラム商人の妨害に遭いながらも航路を開いた。カリカットのサモリン(支配者)との交渉は、持参した贈答品の質の低さから難航した。

地形・地理的特徴

インド西海岸のマラバール地方に位置するカリカット(現コーリコード)は、古来から香辛料交易の中心地であった。インド洋の季節風(モンスーン)を利用した航海が可能で、アラブ商人のダウ船が東西交易を担っていた。

歴史的重要性

ヨーロッパとアジアを直接結ぶ海上交易路の確立であり、アラブ・ヴェネツィアの東方貿易独占を打破。ポルトガル海上帝国の建設とヨーロッパのアジア進出の起点。香辛料貿易の利益は莫大であり、リスボンをヨーロッパの新たな商業中心地に変えた。

参考文献

  • サンジャイ・スブラマニヤム『ヴァスコ・ダ・ガマ伝』
  • 『ダ・ガマ航海記』