概要
スペインとポルトガルが教皇アレクサンデル6世の仲介のもと、新発見地の分割線を定めた条約。カーボヴェルデ諸島の西370レグア(約1770km)の子午線を境界とし、西側をスペイン、東側をポルトガルの勢力圏とした。これによりブラジルがポルトガル領となった。
歴史的背景
コロンブスの帰還後、スペインとポルトガルの間で新発見地の帰属をめぐる紛争が発生。教皇アレクサンデル6世は1493年に境界線を定めたが、ポルトガルがこれに不満を示し、直接交渉で境界線を西に移動させた。
地形・地理的特徴
トルデシリャスはカスティーリャの内陸都市であり、ドゥエロ川沿いに位置する。条約で引かれた子午線は大西洋を縦断し、カーボヴェルデ諸島の西370レグアに設定された。この線は南アメリカの東端(後のブラジル)をポルトガル側に含めた。
歴史的重要性
ヨーロッパ列強による非ヨーロッパ世界の分割の最初の公式的合意であり、植民地主義の法的先例。ブラジルのポルトガル語圏としての成立を決定づけた。しかしイングランド、フランス、オランダはこの条約を無視して独自の植民活動を展開した。
参考文献
- アントニオ・ルンブロソ『トルデシリャス条約と世界の分割』
- 条約原文