概要

モホーク、オネイダ、オノンダガ、カユガ、セネカの五部族(後にタスカローラが加わり六部族)が平和と相互防衛のために結成した連邦制の政治組織。伝説的指導者デガナウィダとハイアワサが部族間の争いを終結させ、「大いなる平和の法」(カイアネレンコワ)を制定した。

歴史的背景

連邦形成以前、五部族は絶え間ない抗争状態にあった。デガナウィダ(平和の使者)がハイアワサとともに各部族を説得し、復讐の連鎖を断ち切る仕組みとして連邦を提案した。形成年代については1142年説(日食との関連)から1450年説まで諸説がある。

地形・地理的特徴

五大湖南部からハドソン川にかけての北東部森林地帯。温帯落葉樹林に覆われ、河川・湖沼が豊富な環境。トウモロコシ・インゲン豆・カボチャの「三姉妹」農業と狩猟採集が経済基盤。河川は交通路として部族間の交流を促進した。

歴史的重要性

ヨーロッパ人到達以前の北アメリカで最も組織化された政治体の一つ。合議制の意思決定、連邦制の構造はアメリカ合衆国憲法に影響を与えたとする説がある。女性が首長の選出権を持つ母系社会の政治参加の先駆的事例としても注目される。

参考文献

  • Fenton, The Great Law and the Longhouse
  • Mann, 1491