概要

パチャクティが建設した王室の離宮・宗教施設。約200棟の建物、段々畑、水路、広場から構成される。インティワタナ(日時計)、太陽の神殿、三つの窓の神殿が主要建造物。精密に加工された花崗岩の石組みはモルタルなしで紙一枚入らない精度を持つ。常住人口は推定750人程度。

歴史的背景

パチャクティのインカ帝国拡大期に王室の保養地・宗教施設として建設された。ウルバンバ谷の温暖な気候はコカ栽培に適し、クスコの高地エリートの避暑地としても機能した。スペイン征服時に放棄されたが、征服者には発見されず、1911年にハイラム・ビンガムにより「再発見」された。

地形・地理的特徴

ウルバンバ川の深い峡谷に囲まれた標高2430mの急峻な尾根上に位置する。ワイナピチュとマチュピチュの二つの峰に挟まれ、三方を断崖に囲まれた天然の要害。雲霧林帯に属し、アンデス高地と熱帯低地の生態系が交差する地点。この地理が外界からの隔絶と景観の壮大さを同時に実現した。

歴史的重要性

インカの建築技術・土木工学・天文学の粋を集めた傑作として世界で最も有名な遺跡の一つ。地震多発地帯で500年以上崩れない石組みはインカ工学の卓越性を証明する。1983年ユネスコ世界遺産、2007年新世界七不思議に選出。

参考文献

  • Bingham, Lost City of the Incas
  • Burger & Salazar, Machu Picchu: Unveiling the Mystery