概要
ドンレミ村出身の農民の娘ジャンヌ・ダルク(17歳)が「神の声」に導かれてシャルル王太子のもとに赴き、オルレアンの解放軍を率いた。9日間の戦闘でイングランド軍の砲台を次々に攻略し、約7ヶ月間の包囲を打ち破った。ジャンヌ自身も負傷しながら戦い続けた。
歴史的背景
アジャンクールの戦い(1415年)以降、イングランドはフランス北部を制圧し、トロワ条約(1420年)でフランス王位を獲得していた。シャルル王太子はブールジュに退き、フランスの軍事的・心理的崩壊は進んでいた。ジャンヌの出現は戦局を逆転させた。
地形・地理的特徴
ロワール川沿いのオルレアンは、イングランド軍が北フランスを制圧した後に南フランスへの入口として戦略的に重要であった。ロワール川は天然の防御線であり、オルレアンの橋はこの防御線を突破する鍵となった。イングランド軍は城市を完全包囲できず、南側が開いていた。
歴史的重要性
百年戦争の転換点であり、フランス国民意識の覚醒の象徴。シャルル7世のランス戴冠を実現し、フランスの最終的勝利への道を開いた。1431年にルーアンでイングランド軍に引き渡され、異端として火刑に処された。1920年に列聖。
参考文献
- ジャンヌ・ダルク裁判記録
- レジーヌ・ペルヌー『ジャンヌ・ダルク』