概要
テノチティトランのイツコアトル王がテスココのネサワルコヨトル、トラコパンの勢力と同盟し、当時メキシコ盆地を支配していたアスカポツァルコのテパネカ族を打倒。この三国同盟(エシュカン・トラトロヤン)がアステカ帝国の基盤となった。同盟は戦争の戦利品を5:2:1の比率でテノチティトラン、テスココ、トラコパンに配分した。
歴史的背景
テパネカ族のアスカポツァルコは14世紀にメキシコ盆地の覇権を握り、テノチティトランを属国として扱っていた。テパネカ王テソソモクの死後の後継争いを利用して反乱が起き、イツコアトルとネサワルコヨトルが主導する連合軍がアスカポツァルコを征服した。
地形・地理的特徴
メキシコ盆地のテスココ湖周辺。テノチティトラン(湖上)、テスココ(湖東岸)、トラコパン(湖西岸)の三都市が湖を囲む形で同盟を結んだ。湖水交通が三都市を結び、盆地全体の経済的・軍事的支配を可能にした。
歴史的重要性
この同盟形成がアステカ帝国の急速な拡大の起点となった。同盟は名目上三者対等だが実質的にテノチティトランが主導し、約100年間でメソアメリカの広大な地域を征服した。スペイン征服時、テスココの一部勢力がコルテスに味方したことが帝国崩壊の一因となった。
参考文献
- Smith, The Aztecs
- Hassig, Aztec Warfare