概要
レ・ロイ(黎利)がラムソンで蜂起し、10年間のゲリラ戦の末に明の支配からベトナムを解放。黎朝(後黎朝)を建国した。参謀のグエン・トライが『平呉大誥』(独立宣言)を起草し、ベトナムの文化的独自性と自立の正当性を主張した。
歴史的背景
1407年に明の永楽帝がベトナム(陳朝)を征服し、直轄支配を開始。20年間の苛酷な統治に対し、清化省の地方豪族レ・ロイが抵抗運動を組織した。山岳地帯でのゲリラ戦術が次第に平野部に拡大した。
地形・地理的特徴
紅河デルタの中心、タンロン(昇龍、現在のハノイ)。紅河が形成する広大なデルタは東南アジア有数の穀倉地帯であり、人口密集地域。首都としての地位は11世紀の李朝以来継続している。
歴史的重要性
ベトナム独立史の重要な画期。『平呉大誥』は「天下は天下の天下であり、一人の天下ではない」と宣言し、ベトナムのナショナリズムの古典的文書となった。黎朝はベトナム史上最長の王朝(1428-1789年)。
参考文献
- 大越史記全書
- 平呉大誥