概要
中国南部(福建・広東・海南)からの移民が東南アジア各地に定着し、交易・商業ネットワークを構築。植民地時代には欧州勢力の仲介商として経済的地位を確立。現在も東南アジアの経済で華人系が支配的な地位を占める国が多い(タイのCPグループ、インドネシアのサリム・グループなど)。
歴史的背景
明代の鄭和の航海(1405-1433年)を契機に中国人の南下が加速。清代の移民制限にもかかわらず、福建・広東からの「下南洋」(南洋に下る)が続いた。植民地政府は中間搾取者として華僑を利用する政策をとった。
地形・地理的特徴
南シナ海沿岸の港湾都市(マニラ、バンコク、ペナン、シンガポール、バタヴィア、ホイアンなど)に華僑のコミュニティが形成された。季節風を利用した帆船貿易のネットワークが華僑の移住と定着を促進した。
歴史的重要性
東南アジアの経済史において最も重要なファクターの一つ。華人は東南アジア総人口の約5%ながら、経済の約70%を支配するとも言われる。反華感情(1998年のジャカルタ暴動など)の原因ともなり、多民族社会の課題を象徴する。
参考文献
- 華僑史研究
- 東南アジア経済史