概要
パラメシュワラ(後にイスカンダル・シャーに改名)がマラッカ海峡に面した港町を建設。15世紀にイスラムに改宗し、東西交易の最大のハブとして繁栄。中国の鄭和の艦隊も寄港。最盛期には人口10万を超え、84の言語が飛び交う国際都市であった。1511年にポルトガルのアルブケルケに征服された。
歴史的背景
シュリーヴィジャヤの後裔とされるパラメシュワラがシンガプーラ(シンガポール)を追われてマラッカに定住。明との冊封関係を結んで後ろ盾を得、マラッカ海峡の交易を支配した。イスラムへの改宗は西方のイスラム商人との交易に有利であった。
地形・地理的特徴
マラッカ海峡に面した海港都市。マラッカ海峡はスマトラ島とマレー半島の間の幅65kmの狭い海峡で、インド洋と南シナ海を結ぶ世界有数の海上交通路。季節風(モンスーン)の転換期に商船が集まるため、天然の交易拠点となった。
歴史的重要性
東南アジアのイスラム化の拡散点。マラッカを通じてインドネシア群島にイスラムが広まった。「マレー世界」の文化的原型を形成し、マレー語が東南アジアの共通語(リンガフランカ)として定着する契機となった。
参考文献
- マレー年代記
- トメ・ピレス『東方諸国記』