概要
朝鮮の身分は両班・中人・常民・賤民の四身分に大別された。両班(文班・武班)は科挙を通じて官職に就く支配層で、人口の約10%。中人は技術官僚、常民は農民、賤民は奴婢・白丁など。18世紀以降、経済力を持つ常民の族譜偽造による「身分上昇」が横行し、制度は形骸化した。
歴史的背景
朝鮮の身分制度は高麗の骨品制や両班制を継承しつつ、性理学の名分論に基づいて精緻化された。科挙合格が身分維持の条件であったが、実際には門閥・地縁が大きく作用した。
地形・地理的特徴
漢陽の宮城周辺に両班の邸宅が集中。北村(景福宮と昌徳宮の間)が代表的な両班居住区。地方では各地の書院と郷校が両班文化の拠点として機能した。
歴史的重要性
朝鮮社会の根幹をなす制度であり、現代韓国の社会意識にもその残影が見られる。1894年の甲午改革で法的には廃止されたが、差別意識は長く残存した。
参考文献
- 朝鮮王朝実録
- 経国大典