概要
チャガタイ・ハン国の混乱の中から台頭したティムール(タメルラン)がサマルカンドを首都にティムール帝国を建国。イラン、小アジア(アンカラの戦い1402年)、インド(デリー略奪1398年)に遠征し、広大な領域を征服。サマルカンドにレギスタン広場、ビビ・ハヌム・モスクなどを建設した。
歴史的背景
ティムールはモンゴル帝国のチャガタイ家の支配領域から台頭したチュルク系の軍事指導者で、チンギス・カンの後継者を自任した。「足の不自由なティムール」(ティムール・イ・ラング→タメルラン)と呼ばれた。
地形・地理的特徴
サマルカンドはザラフシャン川沿いの肥沃なオアシスに位置し、東西南北の交易路が交差する要衝。ティムールはモンゴル帝国の破壊した都市を壮大に再建し、世界中から職人を連行した。
歴史的重要性
14〜15世紀の中央アジアにおける最大の帝国。サマルカンドはイスラム世界最も美しい都市の一つとなり、2001年にユネスコ世界遺産に登録。ティムール朝の文化はムガル帝国に継承され、タージ・マハルの美学的根源はサマルカンドにある。
参考文献
- Beatrice Forbes Manz, The Rise and Rule of Tamerlane, 1989
- Justin Marozzi, Tamerlane: Sword of Islam, 2004