概要
ダンテ・アリギエーリがラテン語ではなくトスカーナ方言(俗語)で書いた叙事詩。地獄篇、煉獄篇、天国篇の三部からなり、ウェルギリウスとベアトリーチェの導きで死後の世界を旅する。「ここを入る者は一切の希望を捨てよ」(地獄の門の銘文)が有名。
歴史的背景
ダンテはフィレンツェの政争(ゲルフ党vsギベリン党)で白党に属し、1302年に追放された。放浪の中で20年以上をかけて『神曲』を執筆した。中世キリスト教的世界観とギリシャ・ローマの古典を統合した。
地形・地理的特徴
フィレンツェのアルノ川沿いの中世都市でダンテは幼少期を過ごしたが、政争で追放されてラヴェンナで死去した。『神曲』はイタリア各地の地形と風景を詩的に反映している。
歴史的重要性
イタリア文学と西洋文学の最高傑作の一つであり、イタリア語(トスカーナ方言)を文学言語として確立した。中世の百科全書的知識を詩的に結晶させ、ルネサンスの人文主義の先駆けとなった。T.S.エリオット、ボルヘスら後世の作家に深い影響を与えた。
参考文献
- マルコ・サンタガータ『ダンテ ある人生の物語』